医療経営コンサルタント研修 7/11
テーマは、①「新たな医療の在り方を踏まえた医師・看護師等の働き方ビジョン検討会」をうけて、②経営戦略としての働き方改革、③患者家族が参画する医療安全と上手な医療のかかり方への取組の方向性についてでした。
今回のテーマは、医師等の働き方改革及び患者家族の医療安全がテーマで、私の専門の会計・監査とは、やや分野が異なるものの、私見を述べさせていただきたいと思います。
現在、医師や看護師等の皆様は、患者さんの命を守る・健康へ回復させるために、ご自身の命を削って働いている環境であると思います。私は2019年3月に骨髄異形成症候群で67歳の父を亡くしましたが、医師・看護師の皆様は、私たち家族が延命治療から緩和ケアに切り替えると判断するまで懸命に治療を継続してもらいました。私たち家族の判断がないと治療をやめる事ができない現実があるのだと、父親の死をもって学びました。
私たち家族が、もう少し早く延命治療から緩和ケアに切り替える判断をしていれば、延命治療や緩和ケアについて残される家族がきちんと事前に話し合い(できれば本人も含めて)若しくはその方針が明確であったなら、医師・看護師の皆様の業務時間が短くすんだのではないか、自問自答をしています。
ただ、患者やその家族の判断が遅れることにより、最期にある患者へ不必要な治療がなされる可能性がある点、治療を削減しないと医師や看護師等の業務時間が削減されない点について、患者やその家族が理解する必要があるのではないか、医療現場の働き方を根本的に解決するうえでは、このような倫理的な観点について正面から議論しないといけないと思いました(最期にある患者への不必要な治療の削減は医療費の削減にもつながると思います。医師・看護師、厚生労働省等は、最期にある患者の治療について現実を認識しているものの、あまりにもセンシティブな事項なので、なかなか、正面から議論できないのだと思います)
2019年07月13日 17:42